所長挨拶

東京都千代田区富士見、この魅力的な立地は、法政大学イノベーション・マネジメント研究センターにとっての大きな資産であるといえます。南に皇居と霞ヶ関、東に東京ドームから神保町、西には新宿副都心。その彼方には住所の示すとおり、富士山を望むことができます。

ミクロ経済とマクロ経済の中間をつなぐメソ(meso)経済の研究拠点として地域と産業そして企業を結ぶ役割を果たしてきた「法政大学産業情報センター」は、2004年1月に「法政大学イノベーション・マネジメント研究センター」と改称いたしました。新たな活動の方向性は、過去の研究実績に支えられたものであることは言うまでもありません。

法政大学ボアソナードタワーの18階にあるイノベーション・マネジメント研究センターからは、日本経済の中心である東京という街を一望することができます。19世紀から20世紀にかけて日本の経済成長を促した産業政策は、国立大学を中心とした殖産工業政策として、遂行された側面があります。21世紀になり、私立大学には、その建学精神に基づいた独自の役割が期待されるところです。

法政大学はボアソナード博士をはじめとして、フランス法学とフランス法学者からの強い影響を受けてきましたが、宗教的色彩からは独立であったという意味に於いて、他のミッションスクールとは大きく異なるものです。フランス語で言うところのライーク(laique)という特色を強く持つ大学です。グローバル化の進展のなかで、こうした知的伝統に新たな意義を見いだすことができるでしょう。

日本を、そして東京を訪問する多くの外国人研究者が、情報収集と人脈形成の基点として本研究センターを気軽に利用してもらえるように、設備とサービスの向上に努めたいと存じます。

法政大学イノベーション・マネジメント研究センター
所長 田路 則子