【終了:2016年11月21日(月)】「社会を形作る音楽」

法政大学イノベーション・マネジメント研究センター シンポジウム
「社会を形作る音楽 ―南米ベネズエラ発・音楽教育による創造性のマネジメント―」

 
「楽団」という組織形態から学ぶ、クリエイティブな社会の作り方!

 オーケストラ教育によって若者を取り巻く社会環境の改善を行うエル・システマの活動はベネズエラから始まり、いまや世界中に広がりを見せている。日本においても東日本大震災後、福島県相馬市や岩手県大槌町で子どもオーケストラが組織され、その活動が復興の一助となっている。エル・システマの活動は、社会起業と捉えることが可能であり、また、楽団という組織がイノベーションを起こしやすい即興的組織の理想モデルとしてしばしば分析対象となることから、経営学的な分析の対象となる。
 本シンポジウムの第1部では、ソプラノ歌手であり駐日ベネズエラ大使夫人であるコロンえりか氏によるベネズエラ本国でのエル・システマおよびエル・システマジャパンの活動報告に続き、イノベーションを生みやすい組織形態とソーシャルビジネスの関わりについて研究報告を行う。
 第2部では、即興的組織の典型例である小編成の楽団による演奏を、ベネズエラ都市音楽アンサンブル・5añosによるミニコンサートでお届けする。多様な文化を持つベネズエラの民俗音楽に引き続き、オペラ歌手のコロンえりか氏を迎えた演奏で音の創造的変化を体感していただく。
 シンポジウム終了後には、シンポジウム登壇者と参加者を交えての懇親会を行い、議論を深める。

「社会を形作る音楽」チラシ(PDF)

プログラム

※講師・演奏者のプロフィールはこちらをご覧ください

時 間 テーマ・講 師
18:30~19:30 【第1部】講演
   コロン えりか(ソプラノ歌手、駐日ベネズエラ・ボリバル共和国大使夫人)
   本條 晴一郎(イノベーション・マネジメント研究センター客員研究員)
19:30~20:30 【第2部】コンサート
   ベネズエラ都市音楽アンサンブル・5años(シンコアーニョス)
   豊田 健(ギター、クアトロ、パンドーラ、マンドリン)
   武田 裕煕(フルート、歌、クアトロ)
   牧野 翔(マラカス、ケーナ)
   黒本 剛史(ベースギター)
   コロン えりか  

概要

日  時 2016年11月21日(月)18:30~20:30(開場18:00)
会  場 法政大学市ケ谷キャンパス ボアソナード・タワー26階 スカイホール
<キャンパスマップ>
<交通アクセス>
参 加 費 無料
申込方法 申込不要
問合せ先 法政大学イノベーション・マネジメント研究センター
TEL:03-3264-9420 FAX:03-3264-4690
E-mail:cbir@adm.hosei.ac.jp

講師・演奏者プロフィール

コロン えりか(ころん えりか)
ソプラノ歌手、駐日ベネズエラ・ボリバル共和国大使夫人
ベネズエラ生まれ。聖心女子大学で学んだ後、英国王立音楽院声楽科修士課程を優秀賞で卒業。国内外でソリストとして活躍。2015 年は井上道義指揮、野田秀樹演出による『フィガロの結婚』にてバルバリーナ役を好演。特に「被爆マリアに捧げる賛歌」の演奏を通して、世界各地で長崎からの平和へのメッセージを発信している。エル・システマ・ジャパン スペシャルアドバイザーを務める。

本條 晴一郎(ほんじょう せいいちろう)
法政大学イノベーション・マネジメント研究センター客員研究員
フィールドサイエンティスト/サイバネティックス学者。聴覚系の数理科学研究で博士号取得の後、経営学の分野で、現場の智恵の基づいた価値創出であるユーザーイノベーション、および、消費者の創造性を引き出すマーケティングコミュニケーションの学術研究を行っている。クアトロ奏者として 2014 年ベネズエラツアーを経験。

5años(シンコアーニョス)
ベネズエラ都市音楽アンサンブル
民俗伝統音楽を基礎とし、クラシックやジャズを取り入れ洗練された、不思議な近現代ベネズエラ音楽の世界を表現する弦楽アンサンブル。東京大学ベネズエラ音楽団「Estudiantina Komaba」メンバーを中心として2015年に結成された。「音楽には宴を、宴には音楽を」をモットーとし、都内各地を中心に演奏活動を展開する。

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