開催報告 【2020年11月14日(土)】《オンライン》公開講座「女性企業家の軌跡」第2部
当研究センターでは、11月14日(土)に公開講座「女性企業家の軌跡」(全3部)の第2部を開催しました。本講座は、研究プロジェクト「企業家史研究会」を中心に、経営史上の主要テーマとそれをもっとも体現した企業家を発掘・考察する場として2007年度より開催していますが、今年度は新型コロナウイルス感染症対策のためオンライン(Zoom)による開催となり、第2部は65名の方が視聴しました。
今年度のテーマは「女性企業家の軌跡」です。SDGs(持続可能な開発目標)の目標5「ジェンダー平等を実現しよう」では、女性に対する差別、有害な慣行に終止符を打ち、意思決定への参加とリーダーシップの機会を確保する取り組みを加速させることを掲げています。
女性活躍推進法が制定されて5年になりますが、英エコノミスト誌の「ガラスの天井指数(Glass Ceiling Index)」では、日本は最下位から2番目という残念な評価にとどまっています。一方、新型コロナウィルスは社会に深刻な影響をもたらしていますが、テレワークの加速によって、女性の活躍する場が拡がる可能性もあります。本講座では、ガラスの天井を突き破って活躍する場を切り開いた、国内外の女性企業家を紹介します。理想の実現に向けて、さまざまな制約を乗り越えた彼女たちの生き方は、現代を生きる私たちに大きな示唆を与えてくれるはずです。
当日は、長谷川直哉教授(人間環境学部、イノベーション・マネジメント研究センター所員、「企業家史研究会」代表)の司会のもと、芦田尚道氏(東京大学ものづくり経営研究センター特任研究員)が「尾張屋と『歌舞伎町』と第五高女:峯島喜代」について、黒羽雅子氏(山梨県立大学国際政策学部特任教授)が「生コンの山一興産、地域密着型経営から福祉事業へ:柳井光子」について講義を行いました。最終回となる第3部(12月12日(土))もオンラインによる開催の予定です。
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