開催報告   【2021年12月4日(土)】公開シンポジウム「コマースの興亡の行方—商業倫理・流通革命・デジタル破壊—」

当研究センターでは、12月4日(土)に、公開シンポジウム「コマースの興亡の行方-商業倫理・流通革命・デジタル破壊-」を開催しました。本シンポジウムは、対面(市ケ谷キャンパス富士見ゲート5階G502教室:参加人数42名)とオンライン(YouTube Live:視聴回数76回)のハイブリッド方式で行い、シンポジウム終了後は、期間限定で録画配信を行いました(配信期間:2021年12月11日(土)~23日(木)、視聴回数153回)。

グローバル化、デジタル化に地球温暖化、そこにパンデミック(新型感染症の世界的大流行)が加わりました。巷では「歴史的な転換期」との声がしきりです。コマース(商業・商い)の世界ではインターネット社会の到来により、情報的にエンパワーメントされた消費者が流通・マーケティングプロセスに積極的に関与するようになる一方、企業がその一挙手一投足をデータで把握し、消費者行動をコントロールする可能性を急速に高めています。その結果、コマースはどこに向かうのでしょうか。オムニチャネルをはじめ新しい商業の形が次々に現れています。本シンポジウムでは、矢作敏行名誉教授著『コマースの興亡史』(日本経済新聞出版)が出版された機会を捉えて、近代社会から高度産業社会を経て、デジタル社会に至る商業の経営革新動向を振り返り、各分野の専門家とともに、その行方と課題を議論しました。

当日は、司会を務める浦上拓也教授(神奈川大学、イノベーション・マネジメント研究センター流通産業ライブラリー研究プロジェクト「地域商業研究会」幹事)の開会挨拶に続き、矢作敏行名誉教授(イノベーション・マネジメント研究センター客員研究員)が「コマースの歴史的分水嶺を読み解く」と題して報告を行いました。

また、パネルディスカッションでは山下裕子教授(一橋大学)が「制度、情報、倫理」、新倉貴士教授(経営学部、イノベーション・マネジメント研究センター所員)が「『コマースの興亡史-商業倫理・流通革命・デジタル破壊-』の読み方」について報告を行い、来場者からの質疑応答を交え活発な議論が行われました。

※プログラム等はこちらをご参照ください。

 

Toshiyuki-Yahagi

矢作敏行名誉教授

symposium_20211204

シンポジウムの様子

Takuya-Uragami

浦上拓也教授

Yuko-Yamashita

山下裕子教授

Takashi-Niikura

新倉貴士教授

QA

質疑応答

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