開催報告 【2025年11月16日(日)】シンポジウム「持続可能な地域発展 ―鹿児島県大隅半島テリトーリオのイノベーション―」
当研究センターでは、11月16日(日)に、シンポジウム「持続可能な地域発展 ―鹿児島県大隅半島テリトーリオのイノベーション―」を対面とオンラインによるハイフレックス方式で開催し、対面(市ケ谷キャンパス 富士見ゲート5階 G503教室)による参加者が20名、オンライン(YouTube Live)のユニーク視聴者数*が74名と、多くの方にご参加・ご視聴いただきました(後援:鹿児島県鹿屋市)。
イタリアの農業から農村の再生を描いた『イタリアのテリトーリオ戦略:甦る都市と農村の交流』(2022)と『南イタリアの食とテリトーリオ:農業が社会を変える』(2024、いずれも白桃書房)では、政策の経緯や、ツーリズム振興、サプライチェーン、食文化等の観点から、輝きを取り戻したイタリアの農村の論理が示されました。日本においても、持続可能な発展を目指す生産者や食品加工業者の積極的な活動によって、イノベーションを起こす地域が増えています。
本シンポジウムは、鹿児島県大隅半島の取組みを手がかりに、地域発展の日本版テリトーリオ戦略の可能性を探ることを目的として開催されました。大隅半島鹿屋(かのや)市から、行政担当者、地域の農業や食に関わっている事業者の皆様にお越しいただき、各団体・企業の具体的な取組みをご紹介いただきました。また、アカデミアの立場から継続的に現地調査を行っている研究者が研究報告を行いました。
当日は、木村純子教授(経営学部)の司会のもと、佐野嘉秀所長(経営学部教授)の「開会の辞」に続き、Section 1では木村純子教授と佐野嘉秀所長が、これまでの現地調査の成果を研究報告として発表しました。Section 2では、鹿屋市の事業者である、児玉拓隆氏(小鹿酒造株式会社常務取締役)、河野直正氏(大海酒造株式会社代表取締役 ※音声での参加)、吉岡美晴氏(永吉合同会社(鎌田黒豚農場、とんかつ鎌田)代表社員)がそれぞれ事例報告を行い、福井逸人氏(農林水産省東海農政局次長)と藤本真氏(独立行政法人労働政策研究・研修機構人材開発研究部門、労働法・労使関係研究部門 副統括研究員)を交えたパネルディスカッションでは、パネリストと参加者による活発なディスカッションと質疑応答が行われました。Section 3では、福井逸人氏と二階堂行宣教授(経営学部)からコメント、鳥越賢二氏(鹿屋市政策推進課長 ※中西茂鹿屋市長代理)からご挨拶をいただき、木村純子教授の「閉会の辞」をもって終了しました。
*IPアドレスを元に計測される視聴者数。使用デバイスや視聴回数に関係なく、視聴者は1人のユニーク視聴としてカウントされる。
※プログラム等はこちらをご参照ください。

佐野嘉秀所長

木村純子教授

児玉拓隆氏

吉岡美晴氏

福井逸人氏

藤本真氏

パネルディスカッション

二階堂行宣教授

鳥越賢二氏

会場の様子

YouTube Liveによる配信

“サンキュー カンパチーノ!”

